Article

Mikulincer, M. & Orbach, I. 1995 Attachment styles and repressive defensiveness: The accessibility and architecture of affective memories. Journal of Personality and Social Psychology, 68, 917-925.

2つの検討を行っている。1つには特性不安の低い人の中で見られる個人差である"repressive defensiveness"の観点から、アタッチメントスタイルという個人差を見ている。素点で見ると、secureとavoidanceは変わらないが、判別分析をするときれいに3つのスタイルが分かれている。もうひとつは、4つの情動(anger, happiness, anxiety, sadness)を手がかりとした自伝的記憶の課題を用いて、アタッチメントスタイルと記憶における情動経験の強さの関係を検討しているが、やはりavoidanceは情動の強度が弱い。ただ、これがanxietyとsadnessのエピソードにおいてのみというが面白い。またそれぞれの経験の中でのdominantな情動とnondominantな情動を分けてみると、anger、 anxiety、 sadnessの経験でsecureとanxious-amvivalentがきれいに分かれたというのも興味深い。